お弁当・ランチボックスを中心に塗りものをつくっている
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たつみやの歴史 History

たつみやの歴史

東京で生まれ育った巽谷武雄は当時日中戦争で片足を無くし、身寄りのある石川県の山中の地で疎開のため、夫婦で東京から山中へ移り住みました。

昭和20年にタツミ商会という会社を共同設立で漆器業を創業しました。山中漆器の蒔絵の祖ともいわれる「会津屋由蔵」の家系を引き継いでいるという縁もありました。当時、まだ第2次世界大戦のさなか、金属資源を集めるためアルミの弁当箱まで回収ということがあり、その代替品となる木製の弁当箱をつくる仕事が大手の商社から舞い込みました。実際には弁当箱の木の材料が入手できた頃に終戦を迎え、当時弁当箱を製造することは幻となりましたが、当社の創業のきっかけは偶然にも弁当箱を製造することでした。

そして、昭和24年にはたつみや漆器を創立しました。

創業当初は漆塗りで木製の茶托や菓子鉢などを主に製造しておりましたが、新参物のたつみや漆器にとっては、職人が暇な時期にしか商品を作ることができないような苦労もありましたが、プラスチックに塗装する方法が持ち込まれ、量産ができるプラスチックの塗り物が市場を拡大していきました。その後、引き出物などのブライダルギフトの市場を中心に、時計や電話台などのギフト商品を数多く手がけていました。

転機は1990年のバブル崩壊時。デザイナー集団からHAKOYAの事業を引き継ぎ、お弁当箱に挑戦を始めました。翌1991年には第1号のカタログを発行。当時のお弁当箱はまだドカ弁のようなものが主流で2段型やカラフルなお弁当箱など、世にないものを市場に送り込んでいきました。当初から、和を基調にしたお弁当箱からカジュアルなシリーズまで幅広いラインナップで提供しておりました。

1993年には第1次弁当ブームが到来。現在も定番商品として人気のあるあじろシリーズも発売されています。その後、おにぎり弁当、布貼シリーズなど、和のお弁当箱で人気商品を送り出してきました。

2008年にはリーマンショックにより世界が不況に。不況な時ほどお弁当は見直され、第2次お弁当ブームを迎えます。その頃から海外にも日本のお弁当文化が浸透してきました。こけし弁当や百華シリーズは海外でも人気の商品へと成長しました。

現在では、より人の気持ちに寄り添ったお弁当箱をお客様にお届けするお弁当箱ブランドとして歩みを進めています。

山中漆器の歴史

山中漆器の始まりは安土桃山時代。天正年間(西暦1573-1592)、山中温泉を流れる大聖寺川の源流の真砂という集落に、越前の国から諸国山林伐採許可状を持った木地師の集団が移住してきたことが始まり。その後、山中温泉の湯治客への土産物として木地が造られてきました。江戸中頃からは会津、京都、金沢から塗りや蒔絵の技術を取り入れ、木地とともに塗り物の産地として発展をしてきました。

お弁当という言葉が使われ出したのも安土桃山時代。そこから塗りのお弁当箱や茶弁なども生まれてきたということは塗りや蒔絵の技術の進歩とともにお弁当箱の発展もあったのでしょう。

弁当の歴史

お弁当箱として最初に使われていたものは、竹皮、熊笹の葉、木の葉などだったようです。通気が良く食物の保存に適しており、竹皮や熊笹の葉は殺菌力も高いと考えられ、基本的に使い捨てのもの。利便性や衛生面でも考えられていたようです。

古代のお弁当の中身は乾燥米だったと考えられています。その乾燥米のことを乾飯(かれいひ)と呼び、乾飯を入れるものとして、容器は「かれひけ」と呼ばれるようになりました。平安時代の初めには、「かれひけ」という言葉は「破子(わりご)」へと変わり、容器のみを指すようになりました。破子は、食べ物を分けて入れられるように仕切のついた最初の容器と言えます。「破子」の他には「面桶(めんつう)」という丸い形のものも広まったようです。

「弁当」という言葉の使われ出したのは、織田信長政権の安土桃山時代。信長が自分の城で大勢の人に食事を与える時に、一人一人に配当する簡単な食事という意味で「弁当」と名づけられた説もあり、「便利なこと」を意味する中国の言葉「便當」が語源になっているようです。

江戸時代には、参勤交代制度があり、大名と武士は家族の住む首都江戸と自分の領地との間を定期的に旅しなければなりませんでした。このお陰で日本中を旅人が行き交い、弁当箱デザインの創造が盛んになり、より優雅で装飾的なものとなっていったそうです。

洗練された塗りの弁当箱の発展に貢献したもう一つの要因は、歌舞伎、狂言、文楽など。こうした舞台は長時間あるので、人々は幕間にお弁当を食べていました。「幕の内弁当」とは、そこから名前がついたそうです。

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